国(都市別)基本情報

中国・杭州

杭州は、中国浙江省の省都で水陸交通の要所として栄えてきた町です。
その歴史の長さから、中国七大都市のひとつにも数えられています。

約4000年といわれる杭州の歴史は、「水」を舞台につくりだされてきました。約4000年といわれる杭州の歴史は、「」を舞台につくりだされてきました。
随の陽帝によって運河が開かれた頃から、
まちが発展しはじめ、13世紀になると北京との間に京杭大運河が完成。
中国全土の主要都市との交易も盛んになります。

南宋の首都になった時代を経て、
13世紀にはマルコポーロが訪れ、杭州を流れる銭塘川や、西湖の畔を歩き「世界でもっとも美しい都市」と絶賛しました。
その頃から、杭州は、世界的に知られるまちともなり、国際都市へと発展していきます。
杭州の地場産業としては、古くより、手工業が盛んで、絹織物、陶磁器などが主に生産され、その技術は現在にも受け継がれています。

日本と杭州の時差は、約1時間です。杭州の気候は亜熱帯性で、温暖で過ごしやすい気候です。ただ、夏は蒸し暑く、冬は厳しい寒さがつづくときもあり、なかでも、冬場の防寒対策は必須です。

「天に極楽あり 地に蘇州・杭州あり」とうたわれるほど、杭州には数多くの景観地があります。そして、その多くは「」に関連しています。杭州を歩くと、見るもの、食べるもの、飲むものなど、うつくしい水にいつも彩られているといっても過言でないほどです。杭州の代表的な景観といえば、杭州の繁華街の西に広がる西湖が、まず挙げられます。約6平方キロメートルの湖で、静寂のなか、清楚に水をたたえるさまは、「天から落ちた珠がくだけて湖になった」とも称えられてきました。湖には小島も浮かび、島々をかすめるように、ゆっくりと船が行き来しています。その風光明媚な光景を見て、8~9世紀、唐の時代に活躍した白居易はじめ、さまざまな詩人たちが詩を詠みました。11世紀に活躍した蘇東波は「晴れてよし雨にまたよし」と、その西湖の景観をたたえました。

西湖といえば、魚介類の宝庫でもあり、杭州料理が絶品です。杭州料理は、中国八大料理のひとつにも数えられている料理で、西湖で水揚げされた魚介類がふんだんに使われています。たとえば、西湖醋魚は、その定番です。西湖でとれた草魚を甘酢あんかけにしたもので、やわらかくとろけるような白身魚の味はくせになります。龍井蝦仁と呼ばれる、エビを使った料理も美味しいです。龍井茶とムキ海老を炒めた料理で、茶葉には、その日に摘まれた葉が使われます。肉料理では、叫化童鶏がオススメ。多種類のスパイスで味付けした鶏を、蓮の葉にくるんで蒸し焼きにした料理です。肉はやわらかく香ばしくて、美味です。

1000年以上の歴史を持つ、龍井茶の味を引き出す役割も担ってきました。杭州は、名水が湧く地としても知られます。
なかでも、西湖の西部が原産地である西湖三大名泉は、古くから、人々の喉を潤してきました。西湖三大名泉とは、玉泉、龍井泉、虎泉のことを指し、まろやかで、ふくよかな味わいが特長の水です。それらの名水は、1000年以上の歴史を持つ、龍井茶の味を引き出す役割も担ってきました。龍井茶は、杭州を原産とする中国最高級の緑茶のひとつで、かつては、皇帝への献上茶ともされていました。

杭州が誇る名水が湧き出しているのは、西湖の西部の山間部ですが、その付近でぜひ訪れてみたいのは、霊隠寺です。霊隠寺は、中国禅宗十六古刹に数えられているお寺のひとつで、4世紀に、インドの高僧の慧理によって立てられたと伝えられています。その仏教の修行者たちが隠れ住んだという山々には、深遠な雰囲気が漂い、峻険にそびえ立つ飛来峰には300以上の摩崖仏が彫り込まれています。

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