国(都市別)基本情報

中国・海寧

海寧は、浙江省にある都市です。まちを流れる銭塘江の逆流現象で知られ、その沿岸部を中心に、古い町並みや文化も見られます。

銭塘江は、全長約600kmを誇る大河です。懐玉山脈を源に発し、浙江省の北部を東に向かって流れ、杭州湾へと注ぎ込みます。

海寧といえば、その逆流現象があまりに有名です。銭塘江は、一ヶ月に一回、逆流現象を起こすのですが、逆流の時間がくると、まるで地鳴りのような音がして、沖から一気に潮が打ち寄せてきます。その潮の速さは時速約25km、波の高さは約1.5mほどに及ぶといわれています。8月になると、波の高さは3mほどに達することもあり、迫力があります。この逆流の現象は、世界的に見ても珍しく、世界で10カ所程度でしか見られないといわれます。要因については、潮の満ち引きと銭塘江の河口部分の地形が、絶妙に組合わさって起こると考えられています。

この神秘的な逆流の現象は、海寧では、古い時代から観測されてきました。
漢の時代、銭塘江の逆流を、観賞の対象として見なす文化が生じ、
南宋の時代になると、旧暦8月18日を、観潮節という日に定めて、
毎年、祭が開催されるようになりました。
詩人の蘇東波は、「八月十八潮 壮観天下無」とその神秘なる現象をたたえます。

ちなみに、銭塘江に面して、六和塔と呼ばれる、歴史を感じさせる建築がそびえています。7層8閣の構造になっている建物で、その高さは60mに及びます。
六和塔は、10世紀、呉越王が立てた塔で、
銭塘江の高潮を鎮めるために立てたといわれています。
銭塘江の逆流を観賞できるスポットは、海寧のなかでは多数ありますが、
塩官鎮観塩勝地公園などが有名な観賞ポイントとして知られています。

銭塩江の逆流を観賞できるスポットのひとつとして知られる塩官景区は、
古い町並みも残されています。
塩官景区は、古くより製塩業が栄えた地域で、かつて監督府が置かれた時代もあります。
隋の時代につくられた城郭や、古い寺院などもあり、
まちを歩くと、まるでタイムスリップしたかのようです。
私邸のなかにも風格のある建物が多く、例えば、陳閣老宅と呼ばれる古い邸宅は、
大臣を勤めた陳雲龍が住んだとされる建物です。

海寧には、劇場が数多くあります。
それらのなかには、無形文化遺産に登録されている、海寧皮影戯の劇場もあります。
海寧皮影戯は、人形劇の一種です。
牛皮でつくった影絵人形が使われ、笛や二胡など鳴りものの音のなかで、
人形は、立ち回りものや恋愛ものを演じます。とても見ごたえがありますよ。

革製品の買い物はオススメ海寧に来たら、買い物も楽しみ。
なかでも、革製品の買い物はオススメです。
市内には皮製品を扱ったお店がたくさんあるのですが、たとえば、皮製品や毛皮製品の卸市場である、
海寧中国皮革城
は、とりわけたくさんの人々が集まるスポットです。
その規模は、中国最大級で、敷地内には2000を越える卸問屋が入っています。
観光客のほか、国内外からもバイヤーたちが買い付けに訪れます。
皮製品では、カバン、靴、ブーツ、スリッパなど。
毛皮を使った製品では、マフラー、帽子、毛皮小物などが主に販売されています。
バラエティーに富んだ皮製品や毛皮製品を見て回るのは楽しいですし、
それらを安い値段で買い物できるのですから嬉しい限りです。

海寧の料理は、銭塘河で水揚げされた新鮮な魚介類を使った料理が中心です。
ムキエビの炒め物、海産物のサラダ、秋から冬にかけてシーズンを迎える上海蟹を使った
料理も美味です。
豚の角煮、青菜薫製なども地元ならではの素朴な味を演出しています。

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